lulululunlulululun’s diary

文芸ユニットるるるるん。 UNIとかとうひろみは3月クララと走りだす

4月25日(木)

4月25日(木)
【UNI】5時半頃、自然と目が覚めた。ヨガ白湯勉強朝ごはん。
仕事を開始してすぐ、顧客Dでイレギュラーな事態が発生していることを知る。丁寧に対応してきたつもりがひとつボタンを掛け違っていた気がして、焦って辛くなる。引き継ぎで業務が圧迫しているのにも焦らされる。あまりにも心が圧されたので、普段着ない薄いピンクの服に着替えた。アイラインも描いた。コンビニでコーヒーとパンを買って、祈った。何に? とりあえず、できる・できないを明確に伝えることが大切だ。やりたい気持ちだけでは解決しない。終業後すぐ家を飛び出して隣駅へ。美容院の前に、眼鏡屋さんで眼鏡のゆるみを調整してもらう。カットの予約までまだ時間があったので、喫茶店へ。コーヒーと、厚焼きたまごのサンドイッチ。できたてがおいしくて最高だったけど、喫煙できるお店だったことに気づかず、スモーカーがひとり。ショッピングビル内の喫茶店なので扉がなくて、煙が逃げていってくれるのがさいわいだった。
美容師さんに脱毛の話を聞くのが好きなんだけど、今年に入ってまだ脱毛に行けていないとのこと。残念。
帰宅して1時間ほど学習。今日は一日を通して眠くならない貴重な日だった。たまにあるんだ、こういう奇跡の日が。

【かとう】小川楓子さんの句集『ことり』を読んだ。俳句は短歌よりもさらに短く、17文字に閉じ込められた世界が、最初は、というかたぶん今もそんなに理解できていないくて、よくこんなのみんな理解できるなと驚愕していたのだけど、いやわかるわけないじゃん、こんなのただの怪文書じゃんと気付いてから、俄然おもしろくなった。コツは意味を追求しないこと。言葉が呼び起こすイメージを心の中に浮かべること。小説を読むようにかたまった時間、本と向き合うのと違って、さらりさらりと生活の中の隙間で触れていく。たとえていえば、トイレに行くみたいに、ロールオンアロマで一服するみたいに、ミントを口に放り込むみたいに。詠じることはきっと私にはできないけど、いつもページをめくれる句集をそばに置いておきたい。夜は倒れそうなほど疲れていて、一刻も早く寝たいと思ういっぽうで、何かをチャージしないと死んでしまうような気がしたので、自分に「アイスかお酒か」と問い、アイスを選んだ。

【クララ】遅番。出社すると、T川さんが棚卸しの準備をしていた。紙の資料をもとにExcelの値を1マスずつチェックしていたので、秒で終わる方法があるのですが……と声をかけてフィルターの使い方を説明したら、「きゃー」と喜んでくれた。T川さんはOL時代に太古の表計算ソフトを学んだことがあるそうで、弊社のおばさんにしては珍しく感覚でExcelが使える人だ。ショートカットできる技を知らないのがもったいない。
(以下は25日の夜に起きたことを、翌26日に書いています)
終業後、0時まで開いているマクドナルドで作業と読書。初任給をもらったのか、フレッシャーズらしき若者で木曜の夜にしては街に人が多い。終電で帰る人たちを見送って、光の中のBarへ。小説のヒントをくれたバーテンダーに、ウィッチンケア14号に寄稿した「ゼロ」を読んでもらった。しばらく話していたら声の大きい男性客がやってきた。かなり酔っている。やたらと容姿を褒めてくるので、「見た目が綺麗な人は見た目が綺麗なことを知っていますから、見た目が綺麗なことを褒めても喜びませんよ。もし喜ばせようとしているなら」とニコニコしながらお伝えしたが、「本当に綺麗だなー」と息を吐くように言い続けていた。わたしは面白味のない人間なので他にコメントする要素がないのだろうけど、だったらそっとしておいてほしい。わたしの飲み代を全部払うと言って聞かないので、その人が手洗いに立った隙に会計を済ませた。その後カクテルがなくなった頃合いで「ご馳走になりました」と挨拶をして店を出た。飲み代で買われるような時間をBarで過ごしたくない。わたしって感じ悪いな。

 

文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表! 
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。『るるるるん vol.5』ただいま建設中。

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