3月26日(火)
【かとう】新しく使い始めた化粧水と乳液は、そんなにはまっていない。やっぱりルルルン（パック）で「これでもか」というくらい皮膚を水分で潤すのが好きだなあ。岸政彦『リリアン』を読み終わった。左手に残るページ数で、あと一章くらいで終わるなと思っていたら、突然小説が終わってしまって、私は例のごとく湯船に浸かりながら読んでいたから、溺れそうになるほど驚いた。「あと一章くらい」と思っていたのは別の短編が収録されていたのだ。方言で書かれた小説は、心理的なハードルが本当はかなりある。特に関西弁の小説は、「どうせ大阪の人は東京嫌いなんでしょ。馬鹿にしてるんでしょ。関西の人にだけ向けて書かれてるんでしょ」と不貞腐れた気持ちが根底から払拭できないから、なかなか手が伸びない。そういえばうにちゃんは、話し言葉はずっと関西弁を貫き通しているけれど、小説ではそれを封印している。そのへんのことを聞いてみたい。ともあれとてもいい小説だった。同著者の『ビニール傘』も、頭の中の待機本倉庫に入れる。
【UNI】関西弁とひとくちに言っても駅三つ移動すると若干の違いが出てくるので、なんとなく書きづらさはあります。でもそんなに気にせず書けばいいのかもしれませんね！
朝起きて学習。むりやり5時に起きることはしなくなった。もうちょっとあったかくなったら早朝学習できるかな。今は無理な早起きは体に悪そうだと感じる。
ゴミ出しに外にでたら、ぼっとぼとの雨になまあたたかい空気がまとわりついて、だから春って嫌いなんだよなという思い。
午後にややかしこまったオフラインミーティングがある。スーツじゃなくてもいいかとたかを括っていたんだけど、きちんとした人に見えそうなカバンを持ち合わせていないことに、昨日の夜気づいた。全部、北海道に引っ越した一年前に捨ててきてしまった。昼に近所のかばん屋に行ってみたところ、定休日。別の雑貨屋さんにはファンシーなものか戦闘力が高そうな関西マダム系しか無く、きちんとした人になることをあきらめた。
【クララ】中番。今朝も雨。父に会社まで車で送ってもらう。車の乗り降りに激痛が伴う。細かい仕事が多く、T川さんと無駄話をする暇がなくて助かった。荷物を減らすためにふやふやヨーグルトを休んでいるので、お昼は定食屋さんでメンチカツととり天のセットを食べた。このところ立て続けに大きな契約をまとめてしまったので、日中の来客対応をT川さんに任せていたら、ショールームの散らかりようがとんでもないことになっていた。遅番のN川さんが世間話を始める隙を与えず次々と業務の引き継ぎをして、今日は予定があるので1秒も残業できませんのでとバリアを張る。退勤5分前に印刷会社からメールが届き、嫌な予感がしたので気づかないふりをして帰り支度を始めたら、N川さんが「クララさん宛のメールが届いてます」と言うので仕方なく開封。案の定校正依頼だった。これを翌日に持ち越すと休日でもLINEに飛ばしてくるブラック企業なので、木曜に校正を戻す旨を爆速で返信して定時きっかりに退勤。雨は上がっていた。ウォッカを買い、接骨院まで歩く。尻餅をついたのではと聞かれたが、覚えがない。痛めたのはお尻の筋肉で、ぎっくりはしていなかった。
文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表！
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。『るるるるん vol.5』ただいま建設中。
