3月20日(水)
【かとう】うにちゃんも映画館の売店の食べ物についてありがとうねー。映画館のホットドッグって美味しそうで食べたいと思ってはいるんだけど、そんなことないんだね。
関内に用事があり、それならばと足を延ばして本屋象の旅さんへ。ここにはいつ行っても欲しい本が棚にある。少し前に友人からも激推しされていた『自分のために料理を作る: 自炊からはじまる「ケア」の話』が、最近象の旅さんツイートで紹介されていたので絶対にここで買おうと思っていた。それから初めての小川哲作品を買う。どちらもとても楽しみだ。阪東橋から関内へ移動して、友人と落ちあい、登良屋でお刺身、天婦羅、横浜ビール。このお店が最高すぎるので、また昼ビールをしにいきたい。美味しというだけではない満足感があって、本当の贅沢をしたなあと、心がふっくらするお店だった。両親を連れて行きたい。友人には健康診断の結果について、事前に伝えておいたが、友人は乳がんについて、いろんなことを教えてくれた。いろんな言葉を尽くして、大丈夫だと、たぶん励ましてくれていたのだと思う。病気のことだけじゃなく、そのあとの仕事について、働き方についてもずいぶん教えてもらった。私はこういうことをあまりにも無視して生きてきてどうしようもない大人になってしまったけれど、でも友人には恵まれて、本当にありがたいと思う。帰りは急に雨が降り出し、雷が鳴り出した。傘を持っていなくて、ずぶ濡れで帰宅。バスルームに直行し、全部リセットしてから、関内で買って来た泉平のお稲荷さんと、かぶのみそ汁を作って簡単に夕飯を済ませた。
【UNI】Sさんと会う。今後の話を進める。不確実なことには不安になるけど、人生はすべて不確実なので最近あんまり怖くない。怖くないことはないか。ちょっと怖いけど、慣れてきた。このお話、進めてもらうことにした。資格試験勉強と同時進行で、まさにわたしの人生って感じ。雑で、なるようになれで、ブルドーザー的。Sさんには、この話と市議会議員とどっちを提案しようかなって思ってたのよと言われた。議員は胆力がいるのでわたしには無理。
Sさんと離婚の話になった。
「そもそも、結婚しないほうがわたしには合ってたんですよね」というと、Sさんは「フェミ彼女ね」と笑った。『僕の狂ったフェミ彼女』をSさんにお貸ししていたのだ。70代のSさんと、フェミ彼女の話ができるのは楽しい。
帰宅時間はちょうど嵐。いろいろと考えたので疲れて、たっぷり昼寝した。夕方にコーヒーを淹れて学習タイム。ほうほうのていで目標の三分のニ達成。
【クララ】定休日。強風吹き荒れるなか、午後から古本市のボランティアで仲良くなったKさん(親子ほど歳が離れている)と文化のみち双葉館へ。少し早く着いて中に入り、本を読んで待っていた。ひとり掛けのソファはお尻が埋もれるくらいふっかふかだ。やってきたKさんとゆっくり館内を見て回った。双葉館は、女優・川上貞奴が大正時代に住んでいた洋館を復元した建物。一日でも名古屋にゆかりのあった作家の一覧があり、江戸川乱歩と同じ小学校出身だったことがわかった。名古屋は文化の砂漠だと思っていたが、明治・大正時代に同人誌や今でいうZINEが多く発行されていて驚いた。星乃珈琲店でおやつを食べ、タカシマヤで開催中の英国展へ。「タカシマヤに住むとしたら、閉店後どこに隠れるか」という目線で店内を歩き回った。夜はスペインバルでワインとごはん。小説を書き始めてから仲良くなった人がたくさんいる。そのほとんどが自分よりうんと年下なのに、嫌がらずに付き合ってくれてうれしい。年上だから断りにくいのかもしれない。こわくないよ。ほろ酔いで帰ったので、カード占いはお休み。
文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表！
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。『るるるるん vol.5』ただいま建設中。
