lulululunlulululun’s diary

文芸ユニットるるるるん。 UNIとかとうひろみは3月クララと走りだす

2月18日(日)

2月18日(日)
【UNI】夕方、京都へ移動。とうとう、kaninさんへ。京都の義母が亡くなる前にいたあすかい病院の近くをバスは走る。ここは元夫の地元なのだ。否応なしに元夫との日々を思い出させる。
学生時代に立命館のお姉さんと仲良くなったからよく京都には遊びにきていたし営業車で回ったこともあった。でも北白川は初めてだった。kaninさんのあるビルはレトロでとてもすてき。本屋さんで無駄に恥ずかしがるという悪癖を改善すべく、入店したらすぐに名乗ってご挨拶をした。読書会まで、座席から体をねじって棚を眺めた。全部買いたい。店主のお二人はSNSで見ていたイメージ通りで、読書会のあいだにお二人が子ども時代のことを一言二言会話されていたのを聞いて、(幼なじみと本屋さんをしてはるんよな!)と不思議な興奮があった。
読書会はボーヴォワールの『第二の性』の一部分(といっても長い)。後半には、この文庫版になった『第二の性』の解説を書かれた立命館の横田先生の解説付きで、フランス語の「序数詞」という観点でこの『第二の性』をまずタイトルからどう理解するかということを聞けて面白かった。secondという意味かと思っていた。
参加者は世代もうまくバラけていて、話をしていたら時間があっという間に過ぎていく。
女の子と人形、についてもう一回読み直したい。例えばわたしもりかちゃん人形を持っていたけど、一人でりかちゃん人形で遊んだ記憶がない。しかも、友達とごっこ遊びをする中で、結局りかちゃんは服をぜんぶ脱いでしまうのだ。りかちゃん、といえばわたしの中ではぺらぺらの白いパンツ、というイメージがある。読書会中もパンツが脳内をしょっちゅう飛んで邪魔をしてくれた。
横田先生の解説を聞いて、自分の離婚について霧が晴れたように思えた。わたしと元夫とでへどもどと話し合い、うまく言葉にできなかったことが、サルトルボーヴォワールの言っていることに表れている気がした。
それにボーヴォワールフェミニズム研究の集大成としてこれを書いたのではなく、自身も学びながら書いたものなんだということも、思えば人間の活動って全部そうなんだけど、腑に落ちる感覚があった。経験しながら、学びながら、人は進んでいく。
新しく出会った人たちと喋り、過去の記憶が詰まった左京区をバスで抜けて、阪急に乗って帰宅した。

【かとう】8ヶ月ぶりに美容院に行った。去年の2月に過去最高に髪を短くしてから、佐々木未来さんに作ってもらった名刺とイメージが変わってしまったことに気づいたのと、ずっと髪が長かったので短いということに据わりが悪く、また髪を伸ばしていた。とはいえ8ヶ月美容院に行かないというのは、いろいろとだめだった。ひさしぶりにカラーもしてもらって、ちょっと人間に近づいた。美容院に行く前に、大きめのショッピングモールに寄り、栗グリーンティー・桜グリーンティー・コロコロの替えテープ・アイブロウの替え芯を無印で、落書き帳・マステ・PP袋を100均で買う。家に帰ってからミートソースを作って夜はスパゲッティにした。ルーミック使用。吉田篤弘『小さな男*静かな声』読了。美容院にいるあいだに読み切ってしまって次の本を持っていなかったので、電子書籍で購入した鷺沢萠大統領のクリスマスツリー』を読み始める。

【クララ】頭が痛くて何度か途中覚醒した。午前中はストーブの前で体操座りしていた。お昼ごはんはツナ缶ときのこと小松菜のオイルパスタ。市販のソースなしでレシピにも頼らず、美味しく作れてびっくり。遅番。頭痛薬を飲むと、一日が眠気との戦いになる。パンツの下にレギンスを履いてきたのも失敗だった。オフィスが暑すぎる。眠みと頭痛で何をしていたかあまり覚えていない。                       

文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表! 
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。