lulululunlulululun’s diary

文芸ユニットるるるるん。 UNIとかとうひろみは3月クララと走りだす

2月1日(木)

2月1日(木)
【UNI】朝から夜まで忙しかった。家から出る余裕もなく、夜になってさすがに何か食べに行くかとも思ったけど、疲れすぎて冷蔵庫にあるものを適当に食べて一日を終えてしまった。近所のお店のカレーうどんとか海鮮丼を検索して、スマホを閉じた。

【かとう】一月が終わった。一月は二人の作家に出会って夢中になった月だった。ひとりはミヤケマイさん。銀座のSIXに個展を見に行って、ものすごく素敵だなと思ったけど、特集された本を買ってきて家で読んでいて、すっかりその世界にやられてしまった。毎朝毎朝その本を眺めてから会社に行く。去年、山下清の図録に夢中になったみたいに、私は展覧会ではその素晴らしさをぼんやりとしか掴めず、膝の上のサイズでその良さを確かめるひとらしい。ミヤケマイさんの作品が次にどこでいつ見られるのかわからないけど、それを見るために旅をするかもしれない。もうひとりは鷺沢萠。先日、武塙さんからこのひとの本を借りた。武塙さんとは会うたびに本を貸し借りしている。そうすると「本を返す」という名目でまた会える。いつからそうなったのかわからないけど、とても良いシステムだと思う。私は鷺沢萠を読んだことがなくて、女子大生で作家デビューというところから、なんとなくバブリーでトレンディーなイメージを持っていた。この筆名もそうだし(私は「さぎさわもえ」と読むのだと思っていたし)、かつて流行った『大統領のクリスマス・ツリー』という映画の原作者が鷺沢萠で、映画はみたことないけど、これまたどうせバブリーでトレンディー、というイメージが私の中で確固たるものとなっていった。小説を読まない人にいかに読ませるかという路線に乗せられた作家でしかないと思っていた。それで人生初読みした鷺沢萠に、もう襟首つかまれてぶん殴られたような気持ちになっている。全然バブリーでトレンディーではなかった。ほんのり昭和の、風格と繊細さの、すごい小説だった。ほとんど打ちのめされている。なんでもっと早く読まなかったのかとも思うけど、この歳で読めてよかったのかもしれない。あいにくほとんど絶版だけど、少しずつ他の著作も読みたい。武塙さん、こんな小説を読む機会を与えてくれてありがとう。

【クララ】二度寝が癖になっている。ダメ人間だ。自分を殴りたい。遅番。髪を短くしすぎてショールームの制服が似合わない。お夕休みはふやふやヨーグルトとナッツ入りのパン。日々のパンをBASE BREADにしてみようかなと考えている。一個当たりの金額はほぼ毎日食べている調理パンと変わらない。夕方からいろんな予定がパタパタと決まり、ちくちくしてしまう。楽しみな予定ほど、日程や時間の逆算を間違えないか、ハラハラする。帰りにいつもと違うスーパーに行ってみた。野菜がほとんど残っていなくて、2割引になっていた肉を買い込んだ。つけっぱなしにしておけるピアスが欲しくて、creemaでポチした。1月のお小遣いは黒字。

 

文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表! 
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。

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