12月10日(日)
【UNI】山の上のHさん宅にて、Hさんによるひょうたん笛の演奏を聴く。ひょうたんに縦笛が3本刺さっていて、中国雲南とか東南アジアのほうの楽器だそう。求婚のために男性が吹き、その音色を聴いて家族が娘をだすか会議した、という話だった。喋るような滑らかな音色。
Hさん宅を出て駅前ですこしピーススタンディングをし、かんたんに昼にした。目をあわさないようにする大人に比べて、若者は明らかに興味を持ってプラカードを見てくれた。ピーススタンディングができない人やどう行動すればいいのかわからない人の分まで、わたしはできる範囲で立っている、だから目を合わさなくても大丈夫ですよ。
午後、旧友を駅で待っていると、おじさんが駅前で「これ、何線なん？」と大きな声で発する。隣の女性が答えるか答えないかのうちに、たまたま居合わせた別のおじさんが「阪急神戸線」と答える。おじさん同士はそこで「どうも」とか言うわけでなく、ましてや知り合いでもなさそうで、それぞれが思ったことを発してたまたま会話になったような。
演劇を続けている旧友とのお喋りは刺激的で楽しかった。とりあえずわたしがなにかの社長になり、彼女を社員にすることが決まったので、「採用です」と伝えた。『たたかうひっこし』を読んでくれて、今度のお芝居に入れてもいいか、とのこと。『たたかうひっこし』よ！あなた、成仏したね！という気分だった。
【かとう】本屋・生活綴方の店番。イベントがあったのでいつもは12時入りのところが13時半入りでよく、ベッド周りの洗濯や掃除や植物の世話など、ゆっくりと日曜日のルーティンをして、コンビニで買った昼（サラダ巻き、カスタードプリン）を食べてから出かける。綴方に着くと、イベント終わりで人がまだたくさんいて賑やか。お店番仲間のSさんの奥さんがいて、作ったジャムを持ってきているということで買わせていただく。この方の作った桃のジャムを以前いただいたことがあってそれが超絶美味しかったのだ。今日はりんごとナッツとスパイスのジャム。最高に好きな組み合わせだ。今年はどこのシュトーレンにしようか考えているうちに買いそびれているから、これをその代わりにしよう。イベントが終わると別の場所かと思うほど人が引いていき、誰もいない空間で編み物しながらお客さんを待つ。途中でいつも来てくれるMさんが浮世絵の画集を持ってきてくれた。にわかファンの小林清親がたくさん載っている。嬉しい。本はまあまあ売れ、中岡さんとは小さい小説の今後について少し話ができた。家に帰ると武塙さんからLINEが来ていて、来年早々ネコオドルの店主さんと3人でお酒に行くことになった。楽しみ。椅子に座ったらあくびが膝に乗ってきて寝てしまったので動けなくなり、手元にあった『おはぎちゃん』をまた読んだ。
【クララ】遅番。たらこスパゲティを食べて出社。肋骨に沿って脇腹から背中が痛い。ロキソニンをのむ。体調が悪いとついつい身辺整理のことを考えてしまう。母が保管してくれている卒業アルバムを真っ先に燃やしたい。今日はラヒリの『思い出すこと』を持ってきた。内職タイムはるるるるん作業をしていたので、ほとんど読めなかった。帰宅後、『去年の今日』を最後まで読んだ。次に読む本を3冊選び、冒頭に目を通した。並行読みできそうだったので、その3冊全部にカバーをかけた。
文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表！
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。
『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。
