lulululunlulululun’s diary

文芸ユニットるるるるん。 UNIとかとうひろみは3月クララと走りだす

11月19日(土)

11月19日(土)
【かとう】朝起きると、もう熱はすっかり引いていた。今日も熱を出している予定だったので、何も予定をいれていず、土曜日恒例の大物の洗濯と洗面所の大掃除を終えるとやることがなくなり、星野珈琲で本を読み、スパゲッティを食べた。クリストファー・プリーストの最新短編集が400ページもあるハードカバーで、さすがに持ち歩くのがつらく、早く読み終えてしまいたかったのだ。帰ってから編み物をしながらドラマ「TOKYO VICE」を2話まで見た。ヤクザものだった。ヤクザものは私はものすごく難解に感じてしまって理解できないことが多い。政治を感じる。政治を感じると心のシャッターが閉じてしまう。同じ理由で大統領ものもだめ。やめようかどうしようか迷いながら、でも綴方の店番のみやべほのさんが出ているし、なんとなくまだ見続けている。

【UNI】プログラミング教室(もうぼかすのやめた)に出勤したらシャッターが閉まっててびっくりした。社員さんのねぼうだった。
ひさしぶりの出勤だったから、開いていない教室を前にきつねにつままれたみたいだった。
二十代学生に囲まれて働いていると、(ナマ言ってる)みたいな気持ちになって辛い。ブラック企業より学校がブラックだとかいう発言や、七日働いてお金がほしいとか、そういう青いものに触れるとしんどくなる。好き嫌いというより、わたしもこんなこと言ってたのかというダルさに耐えられない。
辛いとかしんどいとか言って、結局みんな自分の話を聞いてほしいんだ。
四十越えると、人には人の、それぞれの地獄があるねという気持ちになる。五十になったらどう聞こえてくるんだろう。

【クララ】代休。ウズラブックスのケイコさんと落ちあってアンティークマーケットへ。お腹が空いて、待ち合わせの前にパスタを食べてしまった。それでもフードトラックの行列を見ているとお腹が空いてきて、魚介のフォーを食べた。エビの団子が美味しかった。目移りしてお目当てのアクセは買わなかった。誰かと一緒だとなぜか買い物できないけど、人が買ったものを見るのは好き。付箋小説を書くつもりでiPadを持っていたが、ちょうどいい店が見つからず、あまり気乗りしなかったが数週間ぶりに映画でも注入するかと気合を入れて、映画館の近くのカフェで少し執筆。映画はペドロ・アルモドバルの短編・長編2本。長編の方は好きじゃなかった。駐輪場でママチャリの鍵なないことに気づく。近くの交番の前にはお巡りさんが立っていて、こちらを気にしているのが背後から伝わる。20分ほど荷物をひっくり返しても出てこず、駅に戻って拾得物を調べてもらうも、結局見つからなかった。仕方なく自転車を置いて帰ろうかと歩き始めたが、諦めきれずに革ジャンの裏地を揉んでいたら固い手応えがあった。存在を認識していなかった第三のポケットに、鍵は入っていた。革ジャンには全部で四つもポケットがあった。びっくり。

文芸ユニット るるるるん
現在『るるるるん vol.3 ー鏡ー』発売中。
小説・対談等がるるるるんできます。

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