3月28日(木)
【かとう】社食で昼を食べて自席に戻ると、机の上に封筒が載っていた。封筒には会員証の人の印鑑が押してあった。やられた。その人の席に行かなければ石なんかもらわずに済むだろうと、無視を決め込んでいたのに、封筒の中身は石だ。吐き気がするとまで思うのは、ヒステリックな過剰反応かもしれない。別にお金を要求されているわけではなく、ただのお土産みたいなものなんだから、笑ってありがとうと言って受け取って、すぐにどこかにまぎれてなくしてしまえばいいものだと思う。でもここまでいやだと思うのは、たぶんこれが「生理的に無理」ってやつなのかもしれない。手が震えてしまって、その場では捨てることもできず、とにかくリュックに放り込んた。家に帰って、手紙でも入っていたら何かしらのアクションをしなければならないので、見るだけ見て捨てるつもりで開封してみると、意外なほどきれいな水色の石で、あまりにもきれいなので捨てることもできなかった。
【クララ】遅番。鍋奉行について考える。親切も圧力になり得る。夕方、ふやふやヨーグルトとパン。帰宅すると小説を寄稿した「ウィッチンケア14号」が届いていた。たくさん読まれちゃうな。怖いな。
【UNI】夜中に隣人の立てる音で何度か起きた。めちゃくちゃな騒音というわけではなく、たまたま自分の睡眠が浅くなったタイミングで音がしたんだと思う、そう思いたい。隣の人にイライラし始めたら毎日がネガティブになってしまう。
朝、始業までダラダラ過ごした。お昼も作りたくなくてコンビニ。午後からは仕事が詰まっていたけど、どう考えても先月より収入が少ない。
夕方、台所のパイプの部品取り替え工事があった。ここの大家さんはすぐに工事してくれるから好きだ。取り替えて接着したから、ケミカルな臭いが部屋に充満した。台所も一晩使えないので、近所に食べに出た。
文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表！
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。『るるるるん vol.5』ただいま建設中。
