lulululunlulululun’s diary

文芸ユニットるるるるん。 UNIとかとうひろみは3月クララと走りだす

6月25日(土)

6月25日(土)
【かとう】『貝楼諸島より』『貝楼諸島へ』が手元に届いた。ぜひ読んでください!るるるるんの3月クララとUNIが素晴らしい短編を寄稿しています。

・「カムフラージュ」3月クララ(『貝楼諸島より』から)
ひとつも手を抜かない。3月クララはいつも丁寧。きれいな言葉で彫刻みたいに世界を作る。びっしりと、というわけでもなくて、空気のとおる隙間もちゃんとあるけど、それもきれいな風が通るように緻密に計算された空洞。現実離れしているくらいきれいな言葉で彼女が小説に描く舞台は、現実じゃないこんな世界が最適なのかもしれない。水を得た魚のように、3月クララの大きな世界がここから動き出すような気がしてならない。

・「波間の求人」UNI(『貝楼諸島へ』から)
UNIの小説を幾度読んだろう。読み終えると「うまい」とつぶやいてしばし余韻に浸る。日常の、あるいは日常の延長の、人生の中の数日を、うにはいつも小説という拡大鏡を使って描いてみせる。でもUNIの拡大鏡で示される場面は、私が、というかたぶん他の誰もが、そう見ようと思うものとは微妙に違う。食べてしまった魚の小骨だけを、口から上手に指でかき出して皿のへりにつける。そんな場面を目撃する。それはUNIには大切な世界のピースなんだと言わんばかりに、大きな印象で小説に張り付いている。UNI本人と話していても突然それはおとずれる。突然の悲しさ。暗さ。それがいつも小説にもある。あなたの小説を読んでしまうのは、私がるるるるんのメンバーだからじゃない。

かとうは寄稿していないよ。かとうは誰からも寄稿してほしいって言われたことがないんだよ~。でも大丈夫だよ~。生きてる~るるる~。

【UNI】かとさん、読んでくださってありがとうございました!うれしい…… 沁みます。あの短編集の中で浮いてしまったと思っているから……
わたしも寄稿してほしいと言われたことはないです!完全に自分から行ってる(笑)強く生きる。
今日は仕事、3コマ担当。帰宅してごはんを食べて少し寝たら蚊に刺された。きらい。

【クララ】かとうさん、いつも丁寧な感想をありがとう!書いてていいんだと勇気が出ます。中番。終業後に完全な『お付き合い』の食事の予定が入る。いつもはカフェで読書か書き物をする時間。起きているあいだタスクの奴隷になっている。とにかく一日机に向かう日を設けないとだめだ。気ばかり焦ってしまう。二人の新作を読んでちくちくしている。

 

文芸ユニット るるるるん
現在『るるるるん vol.3 ー鏡ー』発売中。
小説・対談等がるるるるんできます。

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