lulululunlulululun’s diary

文芸ユニットるるるるん。 UNIとかとうひろみは3月クララと走りだす

6月6日(火)

6月6日(火)
【UNI】ラジオ体操の帰り道にキツネと遭遇。カラスが騒ぎだしたと思ったら、車道をとことこ歩いていた。猫だな、ちがう、犬だな、違う、キツネだ、とあわててスマホを出した。すごく痩せていた。いつもはどこに棲息しているんだろう。ガリガリだった。
神戸の実家近くではタヌキを見たのを思い出した。神戸の猪には慣れていたけど、タヌキはあんまり見ることはなかった。
この辺りでキツネが出るということはクマも出る可能性があるんだろうか…
いやいや。遭遇したら最後、命に関わってしまう。

【クララ】休日。無印で無香料のおしゃれ着洗剤と大判コットン、個別フォルダー、手鏡を買う。ときどき部屋で他人のような匂いのするのが不思議だったのだけど、UNIちゃんのツイートでおしゃれ着洗剤の香料だと気づいた。普段はアリエールの微香料ジェルボールを使っていて、においが気になることはなかった。おしゃれ着は部屋干しが基本なので、洗剤のにおいが幽霊のようにのしかかってくる。UNIちゃんが撮った画像を見ていると、冬のカナダを思い出す。いろんな国を旅行したけれど、野性の動物にばったり出会ったのは北海道とカナダだけだ。映画は「ウーマン トーキング」を観た。

【かとう】すぽちふぁいから小沢健二の「流れ星ビバップ」が流れてきたので今日は小沢健二の思い出の話。大学生のときにジェネリックオザケンみたいな男の子がいて、その子とはゼミも一緒で、面白いと思うことも共通点があったので、毎日一緒に図書館に行ったり、大学の近くの珈琲館に行ったりしてつるんでいた。N君としておく。すると同じゼミのYちゃんという女の子がN君に「N君とかとうさんはつきあっているのか」と聞いてきた。N君は「かとうさんはお母さんみたいなもの」と言い放ち、N君とYちゃんはつきあうようになった。すると私の先輩のAさんという、みんなの憧れみたいなしっとりした人が、「私もN君が気になっていた。こうなって自分の気持ちに気付いた」的なことを私に言い、泣いてしまった。Aさんは小沢健二の大ファンで、私は一緒にNHKホールのコンサートにも行ったことがある。コンサートでは何かの歌で何かをみんなで飛ばしていて、その「何か」が全然思い出せないんだけど、会場にいる女子たちはみんな目がハートで、声は黄色くて、オザケンがやっていた音楽がなににしろ、彼はまぎれもなくアイドルだった。AさんとN君はその後いろいろあって一夜をともにし、だけどAさんはすでにそのとき婚約していたので、N君とはそれきりになった。あのとき私はN君・Yちゃん・Aさんの話を一手に聞いて、みんなの秘密を手に握っていた。私が悪者だったら、あれをネタにして3人を強請れたと思う。紅白歌合戦に一度だけ小沢健二が出たことがあった。巫山戯てるのかと思うほど音痴だった。当時私は、あんなかわいい顔をしている男の人は、おじさんになったらどうなってしまうんだろう?と思っていたけど、オザケンは今でもやっぱりオザケンだ。N君はどうだろう。普通におじさんになっただろうか。たぶん再会してもおたがい誰だかわからないんだろう。

 

文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表! 
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。
『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。

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