lulululunlulululun’s diary

文芸ユニットるるるるん。 UNIとかとうひろみは3月クララと走りだす

5月2日(木)

5月2日(木)
【UNI】ギリギリまで眠る。仕事の詰まり方が嫌で、今日は早めにインしなかった。水が溢れないように水路を整えたいのに、あちこちに開いた穴から水が噴き出す。あわてて応急処置をする。そんな仕事っぷり。それでも昨日よりはマシだ。
お昼、パン屋さんへ。ずっしりと重い菓子パンを買った。週一回のごほうびの「好きなパンランチ」の日。帰宅して、先日のロハスフェスタでもらった焙煎屋さんのドリップパックからコーヒーを淹れた。めちゃくちゃ、わたし好み。機嫌が直った。いいコーヒーの香りを楽しむ。気候変動のせいで、10年後はこういうものは楽しめなくなるかもしれない。そもそも人類がこういう植物の毒にハマるのがよくなかった。胡椒、香辛料、コーヒー。人類なんてそのまま摂取しすぎてとっとと滅びればよかったのに。
夕方、Sさんとコーヒー。明るい話は無かったけれど、わたしが話の流れで「ああいうのをやりがい搾取っていうんです」と話すと、「なに? やりがい、さくしゅ?」とメモを取り始めた。「そう、やりがい搾取っていうの。なるほどね! この言葉だわ。すっきりした」と非常に喜ばれた。困ったできごとに対して共通の単語があると、話が早くなる。モヤモヤも共有できる。Sさんは70代だがミュニシパリズムについての本を今読んでいるというくらい、知らないことを理解したいという人なのだ。かっこいい。
夜ごはんは新玉ねぎ、きのこ、鶏肉の卵とじ丼。白だしと玉ねぎ麹を入れたらしょっぱすぎたけど、おいしさがすぐ脳に伝わった。それからいつもの切り干し大根とワカメの酢の物。お風呂上がりのYouTubeはポリタス、キニマンスさん司会で佐久間由美さんゲスト回。ヤマザキOKコンピュータさんとのpodcastの話になって、そういやそんなことを投稿されていたな、と慌てて番組を検索した。(プログラ!サクユミとヤマコンのお金のラジオ)
朝昼晩とコーヒーを三杯飲んでしまって、カフェインをとりすぎた。カモミールを飲もうとお湯を沸かしたら、もうカモミールは全部飲み尽くしてしまっていた。

【かとう】会社に行くと、部署の半分が欠席だった。私も今朝、なぜか珍しく寝坊してしまい、もう今日は休もうかな?と思っていたので、休んでしまう気持ちはなんとなくわかる。連休の谷間で、世間的には休んでいる人もいて、明日からまた連休で、仕事のスイッチがどうにも入らないのだ。私自身は時給で働いていることもあって、休めばそれだけお金が減るだけなので、まーあと一日働いたら休みだから行くか!と出社したのだけど、あまりの欠席人数の多さにリカバリ仕事が多すぎて、やたら忙しい一日になってしまった。ドトールと昼休みは最近はマイディアミスターをみているので、読書が遅々として進まない。風呂のみ。村田喜代子の短編集を引き続き読んでいて、ちょっとこれは合わないかなと思っていた作品に、途中から急角度で惹きつけられ、思わず長湯をしてしまった。自身の経験でないことをここまでリアルに描ける手腕ってやっぱり才能なんだろう。寝る前にオレンジを2個、1時間かけてゆでる。明日またオレンジとアーモンドのケーキを焼くのだ。すっかりはまってしまっている。まだうだうだと悩んでいた、好きなショップの香りのポップアップに行くのは完全にあきらめた。4月のおこづかいを〆たら、先月は使い過ぎなことが発覚して自分をぶっとばしているところ。

【クララ】遅番。職場ではのノートPCが壊れて、棚卸しのデータが消える。信じられないことだが、バックアップの設定をしていないことが判明。一気にやる気が失せた。
ファミマの麻辣花生と汁なし担々麺が無性に食べたくなる気温。顔を覚えられているA店ではリピ買いがしづらいので、B店に行ってみたら汁なし担々麺は売っていなくて麻辣花生は品切れだった。結局A店に行き、麻辣花生をあるだけ3袋買った。明日はランチの約束をしているし、冷凍汁なし担々麺は買わなかった。金曜日に2個買うと50円引きだから、明日忘れないようにしないと。
火事があった家は、焦げたにおいをまだ放出していた。おじさんが担架で運ばれるのを見たと、Yが言っていた。家には誰もいないようで、夜は警官がひとり立っていた。おじさんはまたあの家に戻れるのだろうか。またペンキを塗れる日がくるといいな。
家事の合間に映画「世界の終わりから」をぶつ切り鑑賞。この映画、理由もなく好きだ。

 

文芸ユニット るるるるん
新刊『るるるるんvol.4 ー付箋ー』発表! 
付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。『るるるるん vol.5』ただいま建設中。

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5月1日(水)

5月1日(水)
【UNI】月初の作業と引き継ぎで、朝から夜まで外に出ずパソコンの前にもずっといた。連休の狭間の月末月初は最悪。夕方某顧客の指示を1時間待つ、という仕事があり、そこでやっと一息つけた。夜は冷えたのでお味噌汁を作った。あと一日で連休だ。

【かとう】仕事でキーボードの打鍵が多すぎて、ついに腕が壊れてきた。このままでは腱鞘炎になるのかもしれない。もうがんばりたくない。GWの真ん中に思うことじゃないけど、もうがんばりたくない。延々と謎のデータをキーボードで叩き込む毎日に、とっくに疲れていたけど、体力がもう助けてくれと言っている。こんな自分を助けてあげられない自分でごめんね。でも踏みとどまる。私にはほかにできることがないからだ。韓国ドラマのおすすめなどPodcastで聞く。私の解放日誌はやっぱり人気がある。いいドラマだったけど、それほどはまりはしなかったよね。母が「そんなふうに、木を燃やしてしまうみたいに、人を燃やしてしまうなんてね」と言っているのが聞こえて、そんな言い回しができるなんてとびっくりした。母は、読むものといえば通販雑誌、見るテレビは本人は「ニュース」と言っているがただのワイドショー、あらゆることを我慢せず、欲の向くまま気の向くまま生きている、という人間だ。言っているのはたぶん今話題の殺人事件の話だろう。でもなんだか、文学的に響かないでもない言い方で。

【クララ】定休日。美容院へ。カラーリングとカットをしてもらう。ずっとピンクブラウンに染めていたけど、赤みのないブルーグレーにしてみた。今のバブが気に入っているので、あまり変わり映えしない。るるるるんLINEに自撮りを送りつけようと試みたが、頬がこけているし目の下の青クマは濃いし、がっかりしてやめた。ピーター・グリーナウェイ4Kリバイバル「数に溺れて」鑑賞。映画館で観られるのは嬉しいけど、鑑賞後、もう過去の映画になっていたことに気づいた。オルビスでヘアミルクを買って13時からカクテルが飲めるBarへ移動。1杯目はお決まりのジンリッキー、2杯目はたいていバーテンダーが好みのカクテルを振る舞う。今日はブロンクス・テラス🍸というショートカクテルを作ってもらった。その後映画館の前を通ったら、ちょうどいい時間に「オーメン」が掛かっていたので観ることにした。ミア・ゴスだと思っていた女優がミア・ゴスではなかった。帰宅途中にYから「家の3軒隣が火事で、規制線が張られて入れない 」とLINEが入った。それから小1時間たって帰宅すると、まだ消防車が停まっていて、黄色いテープで規制されていた。住人ですと言ったら入れてもらえた。火事があった家は、3日に1回洗車をしていて、毎日庭木を刈っていて、一週間に一度はどこかしらのペンキを塗り直していて、秋になると枯れ葉が入って来ないように道路に沿って鉄板を立ててガードしている家だった。3階のベランダだら上が真っ黒に焦げていた。あの几帳面そうなおじさんはさぞかし落ち込んでいるだろう。気の毒だ。

 

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付箋小説・旅日記・座談会などもりだくさんです。『るるるるん vol.3 ー鏡ー』も発売中。『るるるるん vol.5』ただいま建設中。

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4月30日(火)

4月30日(火)
【UNI】朝5時くらいから仕事を始めたほうがいいような山積っぷりを自覚しつつ、嫌なのでやらない。元締め会社と顧客はひと月いくらで契約を結んでいて、月末になると忙しいくせにこちらが使える時間は限られてきて、気が急くばかりなので本当に嫌いだ。プラスアルファで作業時間を支払ってくれる優良顧客もいるけど、ケチなところほどこちらの扱いも悪い。今日も何回も説明しているGoogle側の問題を、うちの確認不足なんじゃないかといちゃもんをつけられた。説明しても理解してもらっていないということはこちらの説明のことばが足りなかったとは思うけれど、頭にきたので無愛想な返信をした。この会社の営業職じゃないから勝手なことはできないが、恋愛と似ていて、こういうタイプは甘やかすとつけあがる。さっさと切るにかぎります。これで満足度が低くて契約が終わっても、わたしはいいと思う。だいたいこっちの連絡はいつも完全に無視して、エラーが出たらこちらを疑うなんて、付き合いきれない。お金を払っていれば雑に扱ってもいいとか、どんな業界でも嫌われますよ。
仕事終わりにマッサージへ。贅沢品だ。家を出るときに炊飯スタートさせて、帰ったらごはん。食後、しばらくぼーっとしていた。

【かとう】連休の谷間で現実感がない仕事の日。夜がとにかく暑く、湿気も酷くて、外気温はもうそこまで高くないのにからだの中にたまった熱が放出されない。カーディガンすら羽織らず、薄い七分袖のブラウスだけで出勤した。仕事は相変わらず、8:30にスタートして17:15まで、同じことの繰り返しで特筆することもなく、気がつくと一日の大半が終わっている。編んでいるセーターの身ごろがあと一段で終わるので、残りのゴム編み部分の説明を見てみたら、そこは2号針で編むとのこと。2号針は持っていない。急いでAmazonnでクローバーの竹製輪針をポチった。いつもクローバーの竹輪針を買ってしまうけど、うにちゃんママおすすめのaddiに憧れている。室温の暑さに耐えきれず、空調を除湿モード「高」にして、一番薄いパジャマを着て、薄いタオルケットをかけて寝た。

【クララ】中番。これが睡眠負債なのだろうか。朝からだるくてどうしようもない。背中が板みたいに張っている。6時から1時間勤務が重なるN川さんとの雑談がしんどくて、無い仕事を無理矢理作ってたびたび席を外した。
洗い物を放置して出社してしまったのを、退勤直前に思い出した。帰ってから台所に立つのが憂鬱で、歩道と車道を分ける白線を、自転車でジグザグと分断するように走った。此岸と彼岸を行ったり来たり。薬局に寄って、セールになっていたケイトのアイライナー(紫)を買った。カラフルなアイライナーやマスカラがほしい。
ライターのユキコさんとLINEでワークショップの名前を提案し合うかたわらで、るるるるんのグループLINEでは、気を回しすぎて勝手にハラハラする展開が起きていたが、だんだん面白くなった。
帰宅してみたら台所が片付いていて驚いた。妖精に感謝してアイスクリームを買いに行く約束をしたのだけど、お風呂に入ったら忘れてしまった。

 

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4月29日(月)

4月29日(月)
【UNI】N駅でMMと待ち合わせて、彼女の車で万博記念公園へ。「レッチリでもいい?」「もちろん!」「男友達乗せたときレッチリ流したら男の車乗ってるみたいだってさ」「はぁ???レッチリ聴くやろ」「なー、女は何聴くと思ってんねん」
レッチリでびゅーん、である。サリュもかかって懐かしかった。
万博記念公園はとにかく広い。ロハスフェスタという巨大ハンドメイド・クラフトマーケットに、友人が出店している。かわいいカバンの数々にうなった。かなりの数のお店があって目がまわった。その中でたまたまシーグラスや陶器の破片を使ったアクセサリーのお店と出会って、大きめのシーグラスの指輪を買うことにした。作り手のかた曰く、陶器の破片のピアスを作るときにドリルで穴を開けまくるので、体に振動がしばらく残ってしまうのだとか。
レース作品のお店に友人と立ち寄る。レースの指輪がある。聞くとそれはレースを蜜蝋で固めて銀細工に加工するのだけど、その過程でレースは燃えて無くなってしまい、レースの模様をした銀の指輪が残るのだそう。ストーリーから美しい作品だった。
堺市のコーヒー屋さんのブースで空のボトルにハンドドリップコーヒーを淹れてもらい、帰りにちびちび飲みながら歩いた。好みの、うっすらベリー系で酸味と香りのバランスがいいもので、これぞ嗜好品というような味。コーヒーを飲んでから電車の中でうたた寝をして、すっきりとした気分で地元に戻ってきた。地元は今週末のだんじり祭のために紙垂が飾られていた。

【かとう】だんじり祭と聞くと、いまだにだんじり妻を思い出してしまう。私は一生だんじり妻に呪われていく。
クララへ おかげさまで目は少し良くなってきました。連休中にまた診てもらうことになってる。ありがとう。mg.はその後私もさつまいも号になだれこんで、マフィンのレシピを繰り返し見ています。私の食べ物愛を肯定してくれる素敵なマガジン。
ちょっと寝不足だったけど7時に起床。完全に夏仕様へ100%の衣替えをする。半袖やノースリーブも全部出す。それから掃除とスーパー。昼は面倒臭くてスーパーでおにぎりを買ってきた。ここのスーパーのおにぎりは、買ったときはまだあたたかくて、大きくて、美味しい。おなかが空いていて11時の時点で全部食べてしまった。午後は編み物をしながらドラマ「警部補アニカ〜海上殺人捜査ファイル〜」。これもおばさん刑事。海外のおばさん刑事ものが好きかもしれない。日本だと片平なぎさとか萬田久子とか、おばさんでもきれいな女優がわざとらしく冴えないおばさんを演じているのじゃなくて、ガチのおばさんのやつ。イギリスドラマに多い気がする。続いて映画『猫と、とうさん』。猫と暮らす男性たちのドキュメンタリー。邦題の意味だと内容を激しく勘違いしそうだ。直訳的に言うなら『猫おじさんたち』というかんじかな。それはさておき、とてもとてもいい映画だった。たぶん猫が嫌いな人、興味がない人には1ミリも刺さらないと思うけど、終わったとき私は一人で拍手してしまった。私もあくびへの愛が込み上げて、眠っているあくびの手を握り、手枕をして、無理やり添い寝をしていたら、いつの間にか普通に寝てしまった。おやつに、残っていたオレンジとアーモンドのケーキの最後の一切れを食べる。この私が改良したレシピ、お菓子作る人に配りまくりたい。きのうこのケーキをあげた友人も、「お店の味っていうか、行列のできるお店の味だ!」と絶賛してくれた。本当に美味しくて自分に五つ星をあげる。自画自賛。夜は村田喜代子の短編集を引き続き読む。うまいなあ。うまいって、失礼だな。ゴッホって絵が上手いね、って言ってるようなもんだ。それにしてもうまい。どこまでも憧れて絶対に行きつけない、そういう場所だ。忘れずにストレッチをして就寝。

【クララ】遅番。お日柄がいいせいか久しぶりに来客が多くて忙しかった。内職で散歩記事を書いて、帰宅後に文字数を調整するなど。本は1ページも読めず。明日は早朝に用事があるので早く寝たいが、疲れてサクサク動けず。お風呂を洗うのもめんどくさくて、シャワーで済ませてしまった。時間の逆算を間違えて、ヨーグルトを仕込めなかった。ながら見しているドラマにしても、何もかもがピタッとはまらない夜だ。ストレッチ10分、ウォッカソーダ2杯。

 

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4月28日(日)

4月28日(日)
【UNI】白湯もヨガも学習もなし。洗濯機をまわしてベッドに戻り、アラームはスヌーズをかけまくってダラダラと寝る。登山に誘ってもらったので、大阪の東の方へ向かう。
神戸の東端から一時間も電車に乗っていると、大阪の空が広いことに気づく。低い建物が続き、大阪平野のヘリなのか、山も見える。
津田駅から山へ。登山口に行くまでがいきなり暑い。しばらく歩いて山の木陰に入れてやっとホッとした。鳥がにぎやかで、花もにぎやか。白いキノコの前をうすい灰色のちびトカゲがつるっと走り抜けていって、絵本のなかみたいだった。山頂まで一生懸命登って登りきったら完全に木陰はなく炎天下の頂きだった。暑い。山頂には巨岩がある。岩の上に登ってみるが怖くて立ち上がれない。その場にいあわせた人が「怖い」「天橋立みたいなこともあるからね」とか言っていて、余計に足がすくむ。iPhoneも落としたくない。広場はデカいクマンバチもぶいぶい羽音を鳴らして威嚇してくる。怖くて楽しい山頂だった。
すこし下ったところに大きな池があり、覗きこんでみるとなにか動いている。フナかなと思って眺めていたらバカでかいオタマジャクシで背中がゾワゾワした。信じられないデカさだよ?! 騒ぎながら先へ進むとバーベキューの匂いがする。ベンチがある広場で携帯コンロによるミニバーベキューが繰り広げられていた。このゾーンは人が多くて、ゴールデンウイークだったんだ、と思い出す。撮影用のカメラを片手に歩く登山客もちらほら。「交野山は映えますからねぇ」とHさんが言う。確かに要所要所に巨岩があり、眺望もいい。下りはあっという間で、ふもとのスーパー銭湯に入った。炭酸風呂で肌がスルスルになる。長く浸かっていられないので、何度か水をかけたりまた湯船に浸かったりを繰り返した。お湯からあがって、ぼーっとできる空間で昼寝。施設を出たら夕方の涼しい風が吹いていて、チルだった。

【かとう】11時間くらい寝てしまった。きのう作ったオレンジとアーモンドのケーキの味がかなり理想に近くて、修正したレシピを保存した。これからの季節の定番にする。映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』をみながら編み物、mgの唐揚げ号を再読、村田喜代子の短編集を読み始めるなどまったりと過ごして、夕方から友人と食事へ。バス停でバスを待っていたら、少し様子のおかしい女性が私のうしろについて並び、かなりイライラしているのがわかる。そのうち「バス遅いですね!」と私に怒りをぶつけてきたので、「いま二つ前の停留所を通過したみたいですよ」と言うと、「ありがとう」と言って急に笑顔になり、そうこうするうちにバスが向こうからやって来るのが見えた。ああやれやれと思っていたら、その女性は私にまた笑顔で「ありがとう」と言って、まだバス停にバスが到着するずいぶん前に、バスに乗ることなくその場を立ち去った。何を待っていたのだろう。バス停では、たまに不思議な事案が起こる。食事はイタリアンレストランで、ちょっとしたお祝い。サーブしてくれる人がガチャガチャしたイタリア人のおじさんで、その人が来ると会話が全部破壊されるので、イタリアンレストランと言ってもやっぱり日本人にサーブしてほしかった。友人との会話の中で、原田宗典原田マハが兄妹であることを初めて知ってかなり驚いた。原田宗典といえば、私は風呂で読書をする習慣をたぶん30年くらい続けているけど、30年の間に一度だけ湯船に本を落としたことがあり、それが原田宗典だった。原田宗典について印象にあるのはただそのことだけだ。それほど遅くない時間に友人と分かれた。私はお酒を飲んで機嫌がよくなった夜は大抵、ヨルシカかチャットモンチーを聴いている。

【クララ】中番。朝、炭酸水、コーヒー、ふやふやヨーグルト、グレープフルーツ。日中は29度まで気温が上がるらしいが、暑い時間帯は涼しい室内にいられるのでうれしい。今日も危機感を感じるほど暇だった。つけ麺が食べたくて、お夕休みは職場近くのモールへ。つけ麺の量は中にした。昨日から食べることに失敗していて、今日はとても空腹だ。しばらくすると三十人ほどの賑やかな団体が隣の島にやってきて、席に落ち着くまで何人かがうろうろと歩き回っていた。隣の席でつけ麺大を食べていた地味めな中年女性が、その団体にスマホを向けてニヤニヤしている。女性はしばらく画面をタップしてテキストを打ち込んでいるような素振りを見せた。もし動画か写真を撮っていたのなら、団体と女性の間でつけ麺を食べていた自分も映り込んでいるかもしれない。声をかけようか迷ったが、つけ麺を啜りながら女性をガン見することしかできなかったおれは所詮マヨネーズだ。帰りは母の様子を見に実感に寄った。「そしてミランダを殺す」読了。次に読むつもりだったデュラスをパラパラめくったが全く気分じゃなかった。
かとうさんへ、目は大丈夫? わたしは昨夜、偶然にもmg.のさつまいも号を再読したよ。

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4月27日(土)

4月27日(土)
【UNI】昨日は夕食後に頭痛薬を飲んでうとうとしてしまい、1時半に起きて片付けて、3時頃に寝た。変則的だったけど寝起きはすっきりしていた。片頭痛薬を飲みきったのでクリニックへ向かう。片頭痛は全体的にかなり落ち着いてきている。お医者さんからも、自分の判断でどんどん減らしていけばそれでいいと言ってもらえた。ただここからは日差しと気温とのたたかい。9時半には薬をもらって帰宅して薄着になってねころんだ。
お昼、焼きそば。生姜焼きのタレで。甘くなった。焼きうどんでもよかったかも。
午後、夫にあわせて転居を重ね非正規労働が長く続いた一市民として話をしてほしい、と呼んでいただき、個人的な話を喋ってきた。笑ってくれたり「へぇ!」と相槌をいれてくれたり反応のいいご婦人のほうについ顔が向いてしまう。助けられた。
その後は色々な用事をすませて最後にホームセンター。植木鉢を眺めた。予算と大きさと重さのバランスがいいのが見つけられない。プチトマトの苗も買いたい。散々迷って、何も買えずに帰宅。
帰宅してじゃがいもと玉ねぎのお好み焼きを作ったらふんわりしておいしかった。

【かとう】うにちゃんへ 私も昨晩はお好み焼きを作って食べました。私は普通に豚肉とキャベツのお好み焼き。じゃがいもと玉ねぎをお好み焼きにするという発想がなかったけど、美味しそうなので真似したい。
GW初日。目が覚めると左目が腫れあがり、激痛&激カユ。新しいフレグランスを試しに行こうか、家でケーキを焼こうかと悩んでいた自分をぶっ飛ばし、眼科へ。緑内障の目薬が原因とは言い切れないが、とにかく左目の表面がでこぼこになっていてひどいので(怖い!)、いったん緑内障の治療は中止し、この症状を治すことになった。眼科が終わると世界一好きなスパゲッティ屋に直行し、ペスカトーレとビールで昼にした。ビールは、私はあんまり量が飲めないけどここのグラスビールはとても美味しくて、1杯だとちょっと足りない。でも2杯だともてあますのでおかわりは我慢する。このスパゲッティ屋はランチで食べるにはちょっと高いけど、自分に与えるちょうどいい贅沢だ。そのままほろ酔いで、雑貨屋のフレグランスをいろいろ試したり、本屋を2軒はしごしたり。酔っぱらっていたから、本屋では勢いで7冊も買ってしまう。帰宅して、昨晩ゆでておいたオレンジを冷蔵庫から取り出し、念願のオレンジとアーモンドのケーキを焼く。レシピにいろいろ不安点があったので、自分流に変えたところも多々あり。味をなじませたいので食べるのは明日だ。夜もビールを飲んで、『ヴェラ~信念の女警部~』をみたり、あくびと新聞を読んだりしていたら、ものすごく眠くて、ストレッチもせずに20時半ごろ寝てしまった。

【クララ】遅番。新しくオープンしたショールームに客が流れているのか、不安になるくらい暇だった。決算月なので棚卸し作業。20以上の数が数えられないので、一番嫌いな仕事だ。編み物ができないのもそれが理由だったりする。PCを扱えるT川さんがメインで、「できる人」と勘違いされているわたしはその補佐をしなければならず、苦痛ではげそうだ。髪が逆立っているのではないかというくらい、頭皮がちくちくする。お夕休み、ふやふやヨーグルト・調理パン1個。昨日のフォーでまだお腹がどっしりしている。読書会の前にカレーパンを2個食べたことを今日になって思い出した。こんなに食べてリバウンドしないなんて、わたしの体はバグってる。読んでいる「そしてミランダを殺す」が面白すぎて早く先が読みたい。昨日の読書会で、角田光代さんの「三面記事小説」をオススメしてくださった方がいた。三面記事をもとに小説を書くの、やってみたいな。夜、フォームローラー20分、ウォッカソーダ2杯。今日も美容院の予約をするのを忘れた。

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4月26日(金)

4月26日(金)
【UNI】白湯ヨガ学習朝ごはん。勉強がはかどったので朝ごはんの時間が後ろ倒しになり、ウォーキングにまた出られないまま始業。連休と月末付近と週末で、あちこちから連絡が入り、「詰んだ」感覚になる。テトリスでどんどん棒が落ちてきて埋まっちゃってゲームオーバー。担当している顧客は8件か。早くこの仕事を終わりたい。引き継ぎもまだ終わりきっていなくて、山が険しい。お昼には頭痛。イブで効かなかったのでこれはと観念して片頭痛薬を飲んだ。相変わらずどんどんと流し込まれる仕事の連絡が頭蓋骨に溜まっていく。薬による虚脱感とうすい吐き気にもう画面を追いかけることができなくなり、45分だけ休んだ。少しだけ眠って、また画面に向かう。あちこちに謝る。夜はフードバンクのボランティアのフィードバック会があったけど、欠席の連絡を入れた。薬を早めに飲んだから行けそうではあったけど、夜道で車のライトを浴びると気持ち悪くなりそうだったから、あきらめた。

【かとう】最近会社ではウォーターサーバーの水ばかり飲んでいる。お茶を飲むと口がザラザラして茶シブが気になるようになったからだ。緑茶が大好きなのでつらい。朝ドトールで編み物をしながらのドラマはもう残酷シーンがあるものは一切やめようと思い、『マスター・オブ・ゼロ』をみてみたが、なんだかばかばかしい。もうこれはその時が来たかと、ついに私も『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』をみることにした。イメージ写真?ジャケ写?を見る限り、幸せなラブコメディーっぽく、まったく興味が湧かない。でも信頼できる筋からの評判があまりにも高く、まあちょっとみてやろうじゃないのと思ったら、今のところ思ってたのと全然違う。現実、みたいなものが描かれている。暴力シーンなどもあって心臓が縮みあがる。でも面白いかもしれない。視聴継続。夜のドライヤータイムも、髪が乾くのに15分くらいかかるので、音が聞こえなくても字幕だけで理解できるものをみているが、そこでは『ヴェラ~信念の女警部~』をみている。これが意外にも大当たりで、好きな雰囲気だった。おばさん警部というのが好きだ。寒々しい風景も好き。夜、ケーキのためにオレンジを2個、1時間ほどゆでる。緑内障の目薬をさしたら激痛。ここ最近とても調子が悪い。眼科に行かなくてはいけない。

【クララ】休日。午前中、接骨院へ。一旦帰宅して書き物とピアノの練習。昨日は買い物に行っていないので、あるもので適当に夕飯を作る。18時からTOUTEN BOOKSTOREで開いている月イチ読書会「READING  GHOSTS」。座談会では「逃げる」をテーマにした本を紹介し合った。池澤夏樹「スティルライフ」、丸谷才一「笹まくら」、上間陽子「裸足で逃げる」、ピョン・ヘヨン「ホール」などが話題にのぼった。読みたい本がどんどん増えていくので、積読解消という会の趣旨と真逆の方向に進んでいる。終了後、バッグに荷物を仕舞おうとしたら財布が入っていないことに気づいて青ざめた。駐輪場代の100円は現金のみだし、わたしが使っている交通ICカードは現金しかチャージできず、おそらく残高不足だ。キャッシュカードは財布の中だし、詰んだ!と慌てた。現金をあまり使わなくなってから財布の中身が100円未満という事案が時々発生するので、「使っちゃいけないお金」を隠し持っていることを思い出し、救われた。使わせてもらったテーブルと椅子を拭いて1階に降りたら、TさんとY子さんが店主の古賀さんとおしゃべりしていた。Y子さんが読書会に来てくれたらご飯に誘おうと思っていたので、現金を手に入れたわたしは意気揚々とそれを実行して、ふたりでベトナム料理をたらふく食べた。ここ二週間くらい口がフォーとバインセオだったことを、Y子さんには黙っていた。るるるるん日記の読者と会っておしゃべりするのはちょっと変な感じがして面白い。毎日会わない人がわたしの日常を知っているのは、ある意味SFだ。

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